観賞魚 熱帯魚販売 小島商会 の日記
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パントドン バタフライフィッシュ
2016.11.07
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パントドン
Pantodon buchholzi
分布
アフリカ コンゴ、ニジェール、カメルーン
特徴
真上から見ると蝶のように見えるとこからバタフライフィッシュとも呼ばれる。
こう見えてアロワナ同様、古代魚の仲間である。
ひらひらしたレゲエ風の各鰭、ぶち模様、浮遊する枯れ葉のように擬態しぷかぷか水面で浮かんで生活している。
顔つきはアロワナのような雰囲気を持ち、その食性は完全肉食ですが魚食性はあまりなく、飛び跳ねて昆虫などを捕食する。
以前はかなり大きめの個体も輸入されていたが、近年は10センチ程度の個体が輸入されている。
15センチ以上のしっかりした個体もかなり前だが見たことがあるが近年は見かけない。
シンガポールからのリストにも乗っているので、ジムナーカス、エレファントノーズ同様東南アジアブリードもあるかもしれないが、詳細は不明。
熱帯魚としてきれいとは言いにくい魚ですので、人気はあまりないので費用対効果の観点からわざわざブリードしてまでの商品ではないかもしれない。
メインの魚にはなれないが隠れキャラとしてはアリですが、そのような扱いをするとすぐ死ぬ気難しい魚です。
雄雌の判定は容易でしりびれの大きく、とげとげの多い個体が雄、シンプルなものが雌。
写真の個体は雄です。
繁殖は長期飼育すると可能ですが、稚魚のエサに困る。
ブライン食わない。
赤虫食えない。
親物でも偏食気味ですので、稚魚の飼育は屋外で飼育しないと非常に困難。
飼育
超変わり者種ですので、飼育していて面白いか?面白くないか?と聞かれると、面白くないかもしれません。
ぷかぷか浮いてるだけで、死んだ小赤と大差ない。ほとんど泳ぎ回ることはない。
メダカ食わないので、とにかく浮遊性の人工飼料に餌付けする。
根気よく毎日餌付け。
食べるようになったら安心です。
食べないようですと、赤虫、クリルはまだ食いつきがいいほうですので、そちらから馴らしていくといいでしょう。
できるだけ多頭飼育するほうが1匹が食べ始めると誘発しやすいです。
みての通りジャンプは得意ですので、蓋はきっちり閉める。
冒頭少しふれたが繁殖も不可能ではないが、ただでさえ偏食気味の魚で、その稚魚となると飼育下ではかなり厄介です。
稚魚でも親に形に近く、その食性も近いので、底に沈んだあるいは中間層を浮遊するものには全く関心を示さない。
20年ぐらい前レイアウト水槽にはまっていた時ですが1500の水槽でアクアテラで、本種とアーチャーを一緒に各10匹ぐらい、ギザミネヘビクビ、ヒラリーカエルアタマ入れてエサを与えるだけで特別なことをしてなかったのですが、勝手に産んで増えてはいたが、いつの間にか稚魚たちはとけていなくなっていた。
最も最終的にはカエルアタマでっかくなってがみんな食べましたけど・・・
何せ適当な扱いしてましたので、アロワナのようにマウスブリーダーなのか基質産卵なのかは不明。
ペアでの飼育も楽しいが、輸入、販売個体群の70%メスです。オス少ない
人工飼料でも何でも食べるように馴らすまでが飼育の肝となろう。
食わなければみるみる痩せていき、1か月程度で餓死する。
