観賞魚 熱帯魚販売 小島商会 の日記
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プロトプテルス アンフィビウス
2017.10.31
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プロトプテルス アンフィビウス
Protopterus amphibius
分布
ソマリア、ケニア、モザンビーク
特徴
本種は最も好きな魚であるが、今まで記載したことはない。
最近の奴ちょっと変、 だからです。
太く短くラングの中では最小の一番進化した?古代魚。65センチまでです。
本種は、二十歳以上まで飼育しましたので実績あります。
顔は丸く、成長しきっても外鰓は残る。
若い頃は、斑模様があるが、15歳ぐらいから黒っぽくなり写真のようにおなかのあたりの黄色の斑点が目立つようになる。
飼育過程において目は白濁するが、これは今まで何個体も飼育したが、どないもしゃーないです。
ただ、近年の個体は、たぶんソマリアの個体ではない。
現在ソマリアは大きく3つに分断され治安状況によりライブフィッシュどころの騒ぎじゃない。
ですので、巷で出回るアンフィは、さてどこからきてるのでしょう?
ケニアのトゥルカナ湖や南のモザンビーク(ザンベジ)にも生息記録はあるのでそちらから来てるのかもしれません。
仮にソマリアから来てるとして本種のみ単体で来るのはおかしいし、ソマリアのパカモンみたいな、バトラクスみたいな一属一種のパルディグラニス(ソマリアオオナマズ)が来ないのもおかしいですし、状況から命かけて採取して国内販売価格1匹30000円前後安すぎませんか?経済格差はあるものの、そんなに日本と物価は大きく極端に変わりません。
南アフリカケープタウンなんかはケープペンギンと戯れ、高級リゾート感があふれバブリーですし。
パルディグラニスか、実物もう一回みてみたいなー。
まあ現地に行けばあきらかになるでしょうけど、隣国のケニア、スーダン、エチオピアまでなら問題ないでしょうが、入れなかった。
基本ソマリアっていう国、観光という名目個人では入国は難しいと思います。
まずは、手続きと、生きて帰る強い意志と、そうですな-やはり北斗神拳が必要?
首都モガディッシュ周辺なら可能かもしれません。
でも、自由の利かないツアーかつインド洋には本種を調べるにあたっては用事ない。
ここ10年ぐらいに入荷している個体群は成長すると色目は個体差があるものの、体は細く、顔が長く鼻が上向きで、手足?が長く極めて違和感がある。
なんかアネアネ、エチコンの混血あるいはP.a.ブリエニーに見えるのは小生だけ?
顔つきと口の形状頭部の脂肪の割れ方、採取がモザンビークならブリエニーそっくりなんですがね。
まあここ最近のネオケラもなんか形おかしいのは親に問題がある、血が濃いあるいはブリード技術の問題なんでしょうけど。
最近の奴らは小さい頃はわかりにくいが、明らかにこの写真のアンフィビウスじゃない。
厳密にはエチオもそうですけど・・・市場でぎょうさん売ってたけどなー。
熱帯魚の中で一番好きな魚ですので、夏眠させたり、無精卵を産む個体もいたので、何匹も入れてブリードさせようとしたりもしたが、うまくいかなかった。
南米のレピはオスに鰭が伸びてレースのカーテンみたいな腹鰭?になったのでこいつも盛るとなるかなと思ったがならなかった。
はっきり言って繁殖はさっぱりわかりませんでした。
ちなみにこいつの長期飼育は難しいです。
お店初めてからは真剣に飼育はできてないのでエサやるだけの現状維持がいっぱいいっぱいですけど・・・
飼育
基本的には単独飼育。
ラングはこう見えて結構凶暴で魚の弱点に噛みつき一撃で殺すような魚です。
だいたい内臓を寝込みに襲います。
混泳するならグッピー、ネオンなどがおやつ代わりにもなるしちょうどいい。
水質悪化には弱く体調を壊しやすいので、できるだけ更水で飼う方がいい。
水質変化を見るためもありグッピーなどの小魚を200匹ぐらい入れていたのもある。
水温は25度前後、餌は基本何でも食べるが、偏ると腰が曲がりやすい。
幼魚期は肉食系、30センチぐらいから鯉のエサなど青子プランクトン系、胚芽系も与えるとよい。鈍くさいのでタブレットタイプのエサで十分まかなえる。
55センチぐらいまでは良く泳ぎ回りますので飛びはねに注意する。
そこからは、ぼけーとしてあまり動かなくなる。
1200×450×450Hで終生飼育可能で、現実的な飼育のできる肺魚です。
最近の形のおかしい個体はわからんが、まあほとんどの方が腰を曲げさせて殺している魚ですのでそう簡単に綺麗にはデカくならない。
