観賞魚 熱帯魚販売 小島商会 の日記
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ビワコオオナマズ
2018.10.27
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びわこおおなまず
Silurus biwaensis
分布
琵琶湖 その周辺の支流
特徴
ご存知、わが国最大のシルリウス。
最近発表された新種のたにがわくんはしらんけど・・・(きゃつは見に行ったけど、ぱっと見はナマズにしか見えん)ほかのまなまず、いわとこに比べ頭部が長く、でかくなるにつれひげが短く見え発達しない。
上あごの二本は胸鰭まで達しない。尾びれの中心に虫食ったようなくぼみがある。
本種は顔長く四角い、いわとこは顔平坦目が離れてる、まなまずは顔がまるくしゃくれぐあいがやさしい。
模様、ガラはころころ変わるんで参考にならないが、いわとこはまあ顕著な方。
基本的にでかくて、固有種。これはまさに絶滅にはもってこいのナマズなんだが、こいつは普段深いところにいるってところと、琵琶湖がでかいのと、夜行性、さらにまずいので食品としての価値がないから生き残っているのかもしれない。
すごいうまかったら即効絶滅しそうですね。
長寿で、メス個体で120センチ程度の個体は捕獲されている。
近年はそこまででかいのは少ないようです。
本種の産卵を見たことがあるが、まなまずより、格段にでかくバケモン級、ひげなんかほとんどあらへんし、すごい迫力だったのを記憶している。
飼育
日本のやつやから、ヒーターもいらんし簡単に飼えると思ったら大間違い。
金魚でもそうですけど、四季に合わせて飼育することは、25度~28度キープしながら飼える温室育ちの熱帯魚や、アーツー、レーリー似たような感じだがとは比べものにならない。
四季に合わせた飼育は非常に面倒。
春は起こしてやる。
夏は28度超えないようにする。
秋はしっかり食わせて冬眠に備える。
冬は氷点下で冬眠させる。
そうかといって熱帯魚扱いしたら20センチぐらいまではすっーとでかくなるが冬眠させないと早死にする。
これだけ稚魚が出回って飼育が簡単であったなら、ワタカみたいに日本各地どこでも取れてもおかしくないでしょう。
ワタカも琵琶湖水系固有種です。もとはね。ワタカは業者のせいであっちこっちで釣れる。
大型やってる方一部の方で90や120センチ程度の小さい水槽でキャパオーバーのでかくなる魚に手を出してそこらへんに捨てるって方もおられます。
その程度の管理能力ではこいつはでかくできません。
小生もかつてこいつは屋外飼育で80センチぐらいまでには成長したけど、5.6歳ぐらいで死んでしまいました。
本来15年ぐらいは普通に生きると思います。
国内のやつのくせに非常に繊細な奴です。
いわとこは水温
こいつは深さが肝となる。
まなまずは根性あります。
たにがわはまったくわからん。 こいつは捕まえに行きたいですね。判別方法は何となく聞いてますのでたぶん判別できます。
国内のシルリウスは特に擦り傷にはかなり弱い。
酸欠には意外に強いので小さい頃はプラケースでエアレなしで16センチぐらいまではいけました。
とはいえ、なめてかかったら1年も生かせないでしょう。
