観賞魚 熱帯魚販売 小島商会 の日記
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ゴリアテでないフツーのタイガーフィッシュ
2015.06.19
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タイガーフィッシュ
Hydrocynus vittatus
分布
アフリカザイール流域
特徴
古くから知られるアフリカ産牙魚昨日の、goliathよりポピュラーな種である。
現地では1mに達し、少し臆病なところがある。
35㎝を超えたあたりから名に恥じない風貌となり、色も形も素晴らしい。
飼育
昨日のゴリアテと同様で飼育できる。
小さい時はイワシの子かと思うぐらい、貧弱な魚である。
好みの問題だか、ゴリアテより本種の方が色目は綺麗で、小生は本種の方が見慣れているからか、飼いやすいし、かっこよく思う。
15センチぐらいからスポット状に並ぶ縞模様が顕著になり顔はまさにネコ科を思わせるふてぶてしい顔になり、このあたりからイワシっ子卒業である。
30㎝ぐらいから体高も出てきて存在感が増し、タイガーフィッシュの名に恥じない。
本種も比較的顔に似合わずおとなしいが、腹が減ると他魚を齧ることがあります。
現に現在5cm程度でメダカパクパク食べてシルバーシャークと同居しているが、尾びれのないシルバーシャークが2匹いる。犯人はこいつしかいない。
ビッタートスなので、よほど大きな水槽に入れない限り、45cm越えるのは難しく、そう極端な成長速度ではないので、しばらくの間スタンダード90cm水槽で楽しめる。
ただ、極端な遊泳空間がない水槽で飼育すると、この手のカラシンは、水質の悪化により、鰓めくれが起こりやすく、早い目の90cm以上の水槽に移す必要がある。
またパワーフィルターなどで流れを付けると落ち着きやすい。
人工飼料は与えたことがないのでわからないが、どうみてもフイッシュイーターである。
ゴリアテ同様撃たれ弱いの混泳には注意が必要。
昨日の話の中のハイドロ2種4匹の混泳水槽は1500×1500×500Hで飼育している。
このくらいの水槽でしたら、極端な大型魚でなければ飼育できる。
本種は普通にカッコいいですし、成長過程もゆっくり楽しめる。
ただ、飽きなければ・・・
細菌感染症
白点、尾腐れ、ヘルペスなど、ウイルスや細菌による病気で以前白点病について記載したが、昨日来られたお客様に聞かれたので、再度記載したい。
まず、細菌やウイルスは、どの水槽にもウヨウヨいる。魚の状態が悪いから病気を発病する。
最低上記2点は、意識する必要がある。
細菌、ウイルスなどは、現在わかっているだけでおそらく全体の10パーセント程度であろうかと思う。淡水の白点と海水の白点は見た目は同じでも別の細菌ですし、毎年毎年新型インフルエンザが発見されているような気がする。
残る90パーセントは未知なる細菌、ウイルスであり、すなわち除菌99パーセントなどと謳っている商品は、901パーセント除菌できていないかもしれない。
最も塩素系で死滅する細胞も多いが、それと結びつく副生生物(こいつは意味合い違うが毒生物質)や、それに抵抗力を持つものも多くいる。
少し脱線したが、抗生剤などを投与し、病気が治っても、水槽内の細菌やウイルスを完全死滅させることなど不可能に等しい。
二つ目の魚の状態が悪いを改善させる方が、最も簡単な方法といえる。
鰓めくれ
何度か本文中で記載して質問が多かったのでついでに記載したい。
軽度の物はパワーフィルターなどで水流を強くすると完治することが多い。
重度、あるいは、早く治したい場合、めくれている箇所をハサミでカット。切りすぎたら伸びてこない場合がありますし最悪死亡します。
もちろん自己責任でどうぞ・・・
変形した鰭もカットすればまっすぐのびてくる。こちらも根元から切ると生えてこないので慎重にどうぞ。
次回は、シクリッドで行きます。
